巡回健診

巡回健診バスや企業・学校等で実施される
各種検診のご紹介

巡回健診

当健康管理センターで実施している巡回健診には次のような種類があります。

定期健診

定期健康診断は、労働安全衛生法に基づいた健康診断です。

雇用主は1年以内ごとに1回、定期的に健康診断を行うことが定められています。
労働者への健康診断については、次のように一般健康診断と特殊健康診断に分類されています。

一般健康診断

  1. 雇入時の健康診断(労働安全衛生規則第43条)
  2. 定期健康診断(労働安全衛生規則第44条)
  3. 特定業務従事者の健康診断(労働安全衛生規則第45条)
  4. 海外派遣労働者の健康診断(労働安全衛生規則第45条の2)
  5. 給食従事者の検便(労働安全衛生規則第47条)
  6. 自発的健康診断(労働安全衛生法第66条の2)

特殊健康診断

  1. 高圧室内作業および潜水作業
  2. 放射線業務・除染等業務
  3. 特定化学物質の製造、取扱業務(第一類、第二類特定化学物質に限る)
  4. 鉛業務
  5. 四アルキル鉛業務
  6. 有機溶剤の製造、取扱業務(屋内作業場等における業務に限る)
  7. 石綿の粉じんを発散する場所における業務
    また、粉じん作業に従事する(従事した)労働者に対し、じん肺法によりじん肺健康診断の実施が事業者に義務付けられています。

労働安全衛生法の詳細は、下記リンクページの「第5編・労働基準:第3章・安全衛生」をご覧ください。

厚生労働省 法令等データベースサービス

定期健診の検査項目は以下をご覧ください。

定期健診

検 査 名 医師の判断により省略可能な条件
既往歴および業務歴の調査
自覚症状および他覚症状の有無の検査
身長、体重、BMI、腹囲、視力 身長:20歳以上の場合
腹囲:以下の条件を満たす場合
・40歳未満(35歳を除く)の者
・妊娠中の女性その他の者であって、その腹囲が内臓脂肪の蓄積を反映していないと判断された場合
・BMIが20未満である場合、またはBMIが22未満であって自ら腹囲を申告した場合
聴力
(1,000Hzの30dBおよび4,000Hzの40dB)
45歳未満(35歳・40歳を除く)の者の聴力検査は、医師の判断により他の方法でも可。
胸部X線検査 40歳未満(20・25・30・35歳を除く)で次のいずれにも該当しないもの
・感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法令施行令(平成10年政令第420号)第12条第1項第1号に掲げるもの
・じん肺法(昭和35年法律第30号)第8条第1項第1号または第3号掲げるもの
喀痰検査 胸部X線検査によって病変の発見されない者
胸部X線検査によって結核発症のおそれがないと診断されたもの
上記胸部X線検査の項の右欄に掲げるもの
血圧測定
尿検査
(尿中の糖および蛋白の有無の検査)
貧血検査(赤血球数、血色素量) 40歳未満(35歳を除く)の者
肝機能検査
(AST、ALT、γ - GT)
40歳未満(35歳を除く)の者
血中脂質検査
(HDL - コレステロール、LDL - コレステロール、中性脂肪)
40歳未満(35歳を除く)の者
血糖検査
(空腹時血糖またはヘモグロビンAlc)
40歳未満(35歳を除く)の者
心電図検査
(安静時標準12誘導心電図)
40歳未満(35歳を除く)の者

※定期健康診断において、医師の判断により省略可能な条件が設定されているが、一律な省略ができるわけではなく経時的な変化や次高く症状を勘案するなどにより、個々の労働者ごとに医師が省略可能であると認める場合においてのみ可能であるとの通達が発出されています。
※事業者は、この健康診断の結果に基づいて健康診断個人票を作成し、5年間保存しなければなりません。

健診実施後の雇用主の対応

健康診断の結果についての医師からの意見聴取

事業者は、この健康診断の項目に異常の所見があると診断された労働者の健康診断の結果に基づいて、その労働者の健康を保持するために必要な措置について、次の方法によって、医師の意見を聴かなければなりません。

  1. この健康診断が行われた日から3ヶ月以内に行うこと。
  2. 聴取した医師の意見を健康診断個人票に記載すること。

健康診断実施後の措置

事業者は、健康診断の結果についての医師の意見を勘案して、その必要があると認めるときは、その労働者の実情を考慮して、次のような適切な措置を講ずる必要があります。

  1. 就業場所の変更
  2. 作業の転換
  3. 労働時間の短縮
  4. 深夜業の回数の減少等の措置
  5. 作業環境測定の実施
  6. 施設又は設備の設置又は整備
  7. 医師の意見の衛生委員会、安全衛生委員会、労働時間等設定改善委員会への報告
  8. その他の適切な措置

特定健診

メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病予防のための健診です。

特定健康診査は、40歳以上の健康保険加入者に対する健康診査です。
実施年度中に40歳~74歳になる方で、健康保険に加入している人が対象となります。健診を受診後、「内臓脂肪の蓄積の程度」や「リスク要因の数」により、保健指導レベルを判断します。

特定健診

特定健診では、以下の項目を実施します。

検 査 項 目 詳  細
質問票 質問票 服薬歴、喫煙歴等
身体計測 身体計測 身長、体重、BMI、腹囲
血圧測定 血圧測定
理学的検査 理学的検査 身体診察
検尿 検尿 尿糖、尿蛋白
脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)
血液検査 血糖検査(空腹時血糖またはHbAlc)
肝機能検査(AST、ALT、γ - GT)
心電図 ※
眼底検査 ※
貧血検査 ※ 赤血球、血色素量、ヘマトクリット値
血清クレアチニン検査(eGFR)※

※詳細健診(一定の基準の下、医師が必要と認めた場合に実施)

保健指導レベルの判断

特定健診受診後、健診結果に基づき、下記の流れで階層化を行い、保健指導のレベルを決定します。

階層化ステップ1

腹囲とBMIで内臓脂肪蓄積のリスクを判定
腹囲:男性は85cm以上、女性は90cm以上→ステップ3:1へ
腹囲:男性は85cm未満、女性は90cm未満、かつBMIが25以上→ステップ3:2へ

階層化ステップ2

検査結果、質問票より追加リスクをカウント
(喫煙歴については1~3のリスクが1つ以上該当の場合にのみカウントする。)

  1. 血糖:空腹時血糖値が100mg/dl以上またはHbA1cが5.6%以上
  2. 脂質:中性脂肪が150mg/dl以上またはHDLが40mg/dl未満
  3. 血圧:収縮期の値が130mmHg以上または拡張期の値が85mmHg以上
  4. 喫煙あり

◎糖尿病・高血圧症または脂質異常症の治療に係わる薬剤を服用している場合は特定保健指導の対象とはなりません。

階層化ステップ3

ステップ1、2から対象者をグループ分け

  1. ステップ2の1~4のうち、2つ以上該当で「積極的支援」、1つは「動機づけ支援」を行う。
  2. ステップ2の1~4のうち、3つ以上該当で「積極的支援」、1~2つは「動機づけ支援」を行う。

詳細については、保健指導事業をご覧ください。

女性健診

健康保険組合に加入する被扶養者対象の健診です。

当センターでは、女性の皆様に、健康で明るい日常生活を送っていただくよう疾病の予防と早期発見のため、複数の健康保険組合と契約し、共同事業としての巡回女性健診をサポートしています。
女性健診では、特定健診の項目を含む以下の項目(例)を実施しています。
また、オプションにて下記の項目を追加することができます。

検 査 項 目 詳  細
質問票 服薬歴、喫煙歴等
身体計測 身長、体重、BMI、腹囲、体脂肪率
血圧測定
理学的検査 身体診察
検尿 尿糖、尿蛋白
血液検査 貧血・肝・腎・動脈硬化・糖尿病・甲状腺等
心電図
胸部X線撮影

オプション:追加検査項目

眼底検査/眼圧/骨密度検査/乳がん検診/子宮頸部がん検診
大腸がん検診/胃がん検診(胃部X線撮影)/超音波検査(乳腺、腹部)

定期的に受診を!「マンモグラフィ検査」

マンモグラフィ検査とは、乳房専用のX線撮影「マンモグラフィ」によって、早期乳がんを見つける検査です。

ごく小さなサインの「石灰化」を写しだします。

乳がんを見つけるために有効な画像診断の一つがマンモグラフィ。柔らかい組織でできている乳房の状態を写しだす乳房専用のX線撮影のことです。マンモグラフィは乳がんをはじめ、乳房にできる病気のほとんどをみつけることができます。特に、しこりとしてふれることができない早期乳がんのサインである石灰化(砂粒のように見えるもの)を鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。

ごく小さなサインの「石灰化」を写しだします。

乳房を平たく伸ばすことで放射線から守り、より良い撮影ができます。

マンモグラフィ撮影では乳房を圧迫板でやや強めに押さえ、平たく引き伸します。これは診断に必要な良い写真を撮るためにとても重要なことです。乳房は立体的で厚みもあり、そのまま撮影すると乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に腫瘍があっても写しだされないことがあるからです。またこのやり方は、放射線の被曝量を少なくする効果もあります。やや強めに押さえますが、一定以上の圧力はかからないような設定になっておりますのでご安心ください。

乳房を平たく伸ばすことで放射線から守り、より良い撮影ができます。

X線量はごくわずか。危険性の少ないマンモグラフィ検診

マンモグラフィはX線検査なので放射線被曝がありますが、乳房だけの部分的なもので、骨髄などへの影響はなく、白血病などから発生する危険はありません。1回の影響で受ける放射線の量は、東京からサンフランシスコへ飛行機で往復するときに浴びる自然放射線(宇宙線)よりも少ないくらいです。マンモグラフィ検査による危険性はほとんどないと思っていいでしょう。
それより、撮影によって早期乳がんが発見できるメリットの方がはるかに大きいのです。

X線量はごくわずか。危険性の少ないマンモグラフィ検診

毎月のセルフチェックを習慣に!

乳がんは自分でわかる唯一のがんです。

● 乳がんとは?
乳がんとは乳房のなかにある乳腺(母乳をつくるところ、乳管と小葉)に発生する悪性腫瘍です。

● なりやすい部分は?
左右とも外側上方に多く発生しています。

● なりやすい人は?
高齢出産、早い初潮、遅い閉経、高脂肪食を取る方、未出産の方などが多いとされています。

毎月のセルフチェックを習慣に!

月に1回は自己検診を!

乳がんは身体の表面に近い部分に発生するため、観察したりふれたりすることで自分でも見つけることができるがんです。生理がはじまって1週間後、乳房のはりや痛みがなくなり、柔らかい状態の時に自分でチェックしてみましょう。閉経後の人は毎月1回セルフチェック日を決めておこないます。

月に1回は自己検診を!

■ 起きた状態やイスに座って調べるとき
触るほうの腕を上げ、2や3の方法で行う。

■ 仰向けに寝て行うとき
肩の下にクッションなどを入れ、触るほうの腕を頭の下に置き、脇の下を伸ばした状態で2や3の方法で調べる。

起きた状態やイスに座って調べるとき/仰向けに寝て行うとき

子宮頸部がん検診

若年層に増加する「子宮がん」

子宮にできるがんを総称して「子宮がん」といい、頸部にできるがんを「子宮頸がん」、体部にできるがんを「子宮体がん」といいます。以前は子宮頸がんが90%を占めていましたが、近年では子宮体がんが30%を超える勢いで増えています。
子宮頸がんの発生には「ヒトパピローマウイルス」の感染が危険因子といわれています。性交渉によって感染しますが、その多くは自然に消滅します。 感染したからといって必ずがんになるわけではありませんので、心配しすぎないでください。ただし一部の場合、高リスク型の持続感染などで危険が高まるとされています。
最近では20歳代の若年層に子宮頸がんや異形成の増加がみられるため、子宮がん検診の対象者が20歳以上になりました。

子宮がんは、早期の段階で発見し治療すればその多くが完治できます。がんの早期発見には、自覚症状のないうちから子宮がん検診を受けることが重要です。

すべての女性の健康のために

液状細胞診検査、Thinlayer法

Thinlayer法は、「精度向上」・「検出率向上」・「標準化」をテーマとした新しい細胞診検査です。

Thinlayer法
従来標本 Thinlayer 標本
細胞採取
~塗抹
採取された細胞の6~18%程度しかスライドに塗抹されません。 ● 採取された細胞は保存液内に100%回収されます。
● 塗抹方法の作業標準化を提案できます。

採取現場では固定液に細胞を入れるだけで十分であり、細胞の乾燥を防ぐ事ができます。検査現場に標準的な標本作製を集約する事が可能です。
検体の
再現性
スライドに塗抹されるのは採取器具が擦り合わせられた場所の細胞だけです。 ● 保存液内細胞を攪拌均一化し、全体を反映した標本作製が可能となります。
塗抹層の
精度
塗抹層が厚い場合、重要な細胞を見落とす可能性があります。塗抹後速やかに固定しないと、乾燥により細胞変性を起こしやすくなります。 ● 細胞の重なりが少なく、異型細胞の検出が従来標本に比べ容易になります。
● 検体を液体保存液に保存するため、乾燥変性が防止できます。
血液・炎症成分の過多 血液、炎症成分が過多になると細胞の発見率が低下します。 ● Thinlayer 標本作製過程で細胞破片、赤血球を最小化、白血球を削減する事が可能です。

背景が無くなるわけではありません。診断に必要な情報は標本に残ります。
その他 標本の再作製 追加検査はできません。 ● Thinlayer 標本作製過程で細胞破片、赤血球を最小化、白血球を削減する事が可能です。

背景が無くなるわけではありません。診断に必要な情報は標本に残ります。

学校健診

学校における児童生徒等及び職員の健康の保持増進を図るための健診です。

学校における児童生徒等及び職員の健康の保持増進を図るために法律で定められた健診を実施しています。
(詳しくは下記のリンクをご覧ください。)
学校保健安全法
学校保健安全法では以下のように就学児、生徒に対する健診を義務付けています。

1.就学時の健康診断(第4条)

市町村教育委員会は小学校入学者の健康診断を就学の4(~3)ヶ月前までに行います。

2.児童・生徒・学生・幼児の健康診断(第6条)

学校長を責任者とし、毎学年6月30日までに実施する定期健診の他、必要に応じて臨時の健康診断を実施します。

検査項目

  1. 栄養状態
  2. 脊柱・胸郭の疾病・異常の有無
  3. 視力・聴力
  4. 眼の疾病・異常の有無
  5. 耳鼻咽頭疾患・皮膚疾患の有無
  6. 歯・口腔疾病・異常の有無
  7. その他の疾病・異常の有無(知能検査 etc.)

定期健康診断の項目

第4条の就学時の検査項目1~6に加えて、以下の検査を行います。
8. 身長・体重
9. 結核の有無
10. 心疾患・異常の有無
11. 尿検査

※健康診断票は本人が卒業後5年間の保存義務があります。
※9.結核の有無:小学生、中学生については問診を行い、高等学校、大学の第一学年については(結核患者及び結核発病のおそれがあると診断されている者を除く)胸部X線検査を行う。

対象学年

  1. 小学校(特別支援学校の小学部を含む)の全学年
  2. 中学校(中等教育学校の前期課程及び特別支援学校の中学部を含む)の全学年
  3. 高等学校(中等教育学校の後期課程及び特別支援学校の高等部を含む)及び高等専門学校の全学年
  4. 大学の第一学年

省略可能な項目と対象児童・生徒

検 査 項 目 対象児童・生徒
聴力 小学校の第四学年及び第六学年
中学校、高等学校の第二学年
高等専門学校の第二学年及び第四学年
脊柱・胸郭の疾病・異常の有無 大学の全学生
視力・聴力 大学の全学生
歯・口腔疾病・異常の有無 大学の全学生
尿 大学の全学生
尿糖 幼稚園(特別支援学校の幼稚部を含む)の全幼児
心電図 幼稚園(特別支援学校の幼稚部を含む)の全幼児
小学校の第二学年以上の児童
中学校、高等学校及び高等専門学校の第二学年以上の生徒
大学の全学生

がん検診

がんには様々な種類があります。早期発見・早期治療をするために必要な検診です。

現在、がんは死亡原因の約3割を占めています。
がんは進行してしまうと死に至りますが、早期に発見し、適切な治療を受ければ治すことができます。
早期発見・早期治療のために定期的にがん検診を受診しましょう。

がん検診は、各自治体が主催する下記の検診を実施します。

  • 健康増進法に基づく各種がん検診
  • 40歳未満の住民(若年者)を対象とした検診(自治体により条件が異なります)

がん検診 各種詳細

がん検診は、様々な検査で調べます。がん検診について正しい知識を持って受診することが大切です。
各種検査の詳細は以下をご覧ください。

肺がん検診

従来、肺がん検診には喀痰細胞診と胸部単純X線が用いられてきましたが、近年では胸部CTも活用されるようになりました。胸部単純X線は通常の健康診断にも含まれており、多くの人が毎年受診しています。喀痰細胞診や胸部CTを受診して、肺の健康状態をより詳しく調べましょう。

肺がん検診に関連した検査 胸部X線検査
その他の検査 胸部CT / 喀痰検査 など

胃がん検診

胃の検査方法として一般的なものは、「胃部X線検査」、「胃内視鏡検査」、「ペプシノゲン検査」、「ヘリコバクターピロリ抗体検査」があります。この中で胃がん検診の方法として、“効果がある”と判定されている検査は、「胃部レントゲン検査」と「胃内視鏡検査」です。

胃がん検診に関連した検査 胃部X線検査
その他の検査 ペプシノゲン検査 / 上部内視鏡検査 など

大腸がん検診

食生活の欧米化によって大腸がんは急激に増加しています。このままいくと、大腸がんの罹患者は胃がんを追い越すのではないかと恐れられています。食生活の欧米化とは高脂肪、高蛋白、低繊維の食事のことで、その影響によって大腸がんだけでなく、潰瘍性大腸炎やクローン病も増加しています。検診を受診するとともに、食生活の見直しも重要です。

大腸がん検診に関連した検査 便潜血検査

乳がん検診

乳がんは、早期発見と適切な治療をきちんと行えば、がんの中でも完治・生存率は高いといえます。逆に発見が遅れた場合、乳房の切除や他の組織への転移など深刻な状況におちいってしまいます。そのような事にならないように、定期的に自己検診を行い、年に1回程度は医療機関で乳がん検診を受けることがとても重要です。

乳がん検診に関連した検査 マンモグラフィー検査
その他の検査 乳腺超音波検査

子宮頸がん検診

子宮の頸部(入口)の粘膜から細胞を採取して観察する検査です。綿のついた細い棒状の検査器具を使って細胞をこすり取り、膣がんや子宮頸がんの発見に役立てます。
子宮頸がんは、子宮頸部(子宮の入口付近)に発生するがんで、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が主な原因です。性交を経験した女性であれば、誰もが感染するリスクをもっています。HPVの感染だけでは自覚症状はなく、また、HPVに感染した人すべてが子宮頸がんになるわけではありませんが、リスクは確実に高まります。

子宮頸がん検診に関連した検査 子宮がん検査
その他の検査 下腹部超音波検査 / ヒトパピローマウイルス(HPV)検査など

前立腺がん検診

前立腺がん検診では、血液中の前立腺特異抗原(PSA)という物質を測定します。この数値が高いとがんの可能性があります。「PSA」とは、Prostate Specific Antigen(前立腺特異抗原)の略で、前立腺から分泌される特異なたんぱく質の一種(セリン蛋白分解酵素)です。
PSAは健康なときにも血液中に存在していますが、前立腺がんが発生すると、大量のPSAが血液中に流れ出します。しかし、PSA値が正常値より高値だからといって、必ずしも前立腺がんであるとは限りません。前立腺肥大症や前立腺炎でもPSA値が高値となることもあります。

前立腺がん検診に関連した検査 PSA(前立腺検査)

巡回健診のお問い合わせ

巡回健診事業部:0569-27-7886(月曜~土曜日9:00~18:00)

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