女性健診(巡回健診)

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女性健診

女性健診

女性健診は、健康保険組合に加入する被扶養者対象の健康診断です。
当センターでは、女性の皆様に、健康で明るい日常生活を送っていただくよう疾病の予防と早期発見のため、複数の健康保険組合と契約し、共同事業としての巡回女性健診をサポートしています。

女性健診では、特定健診の項目を含む以下の項目(例)を実施しています。
また、オプションにて下記の項目を追加することができます。

検査項目 詳細
質問票 服薬歴、喫煙歴等
身体計測 身長、体重、BMI、腹囲、体脂肪率
血圧測定  
理学的検査 身体診察
検尿 尿等、尿蛋白
血液検査 貧血・肝・腎・動脈硬化・糖尿病・甲状腺等
心電図  
胸部X線撮影  

オプション:追加検査項目

眼底検査/眼圧/骨密度検査/乳がん検診/子宮頸部がん検診
大腸がん検診/胃がん検診(胃部X線デジタル撮影)/超音波検査(乳腺、腹部)

定期的に受診を!「マンモグラフィ検査」

マンモグラフィ検査とは、乳房専用のX線撮影「マンモグラフィ」によって、早期乳がんを見つける検査です。

ごく小さなサインの「石灰化」を写しだします。

乳がんを見つけるために有効な画像診断の一つがマンモグラフィ。柔らかい組織でできている乳房の状態を写しだす乳房専用のX線撮影のことです。マンモグラフィは乳がんをはじめ、乳房にできる病気のほとんどをみつけることができます。特に、しこりとしてふれることができない早期乳がんのサインである石灰化(砂粒のように見えるもの)を鮮明に写し出せるのが大きな特徴です。

マンモグラフィ検査

乳房を平たく伸ばすことで放射線から守り、より良い撮影ができます。

マンモグラフィ撮影では乳房を圧迫板でやや強めに押さえ、平たく引き伸します。これは診断に必要な良い写真を撮るためにとても重要なことです。乳房は立体的で厚みもあり、そのまま撮影すると乳腺や脂肪、血管などの重なりで、実際に腫瘍があっても写しだされないことがあるからです。またこのやり方は、放射線の被曝量を少なくする効果もあります。やや強めに押さえますが、一定以上の圧力はかからないような設定になっておりますのでご安心ください。

マンモグラフィ検査

X線量はごくわずか。危険性の少ないマンモグラフィ検診

マンモグラフィはX線検査なので放射線被曝がありますが、乳房だけの部分的なもので、骨髄などへの影響はなく、白血病などから発生する危険はありません。1回の影響で受ける放射線の量は、東京からサンフランシスコへ飛行機で往復するときに浴びる自然放射線(宇宙線)よりも少ないくらいです。マンモグラフィ検査による危険性はほとんどないと思っていいでしょう。
それより、撮影によって早期乳がんが発見できるメリットの方がはるかに大きいのです。

放射線への影響

 

毎月のセルフチェックを習慣に!

乳がんは自分でわかる唯一のがんです。

● 乳がんとは?

乳がんとは乳房のなかにある乳腺(母乳をつくるところ、乳管と小葉)に発生する悪性腫瘍です。

● なりやすい部分は?

左右とも外側上方に多く発生しています。

● なりやすい人は?

高齢出産、早い初潮、遅い閉経、高脂肪食を取る方、未出産の方などが多いとされています。

乳房図

月に1回は自己検診を!

乳がんは身体の表面に近い部分に発生するため、観察したりふれたりすることで自分でも見つけることができるがんです。生理がはじまって1週間後、乳房のはりや痛みがなくなり、柔らかい状態の時に自分でチェックしてみましょう。閉経後の人は毎月1回セルフチェック日を決めておこないます。

セルフチェック

■ 起きた状態やイスに座って調べるとき

触るほうの腕を上げ、2や3の方法で行う。

■ 仰向けに寝て行うとき

肩の下にクッションなどを入れ、触るほうの腕を頭の下に置き、脇の下を伸ばした状態で2や3の方法で調べる。

セルフチェック

子宮頸部がん検診

若年層に増加する「子宮がん」

子宮にできるがんを総称して「子宮がん」といい、頸部にできるがんを「子宮頸がん」、体部にできるがんを「子宮体がん」といいます。以前は子宮頸がんが90%を占めていましたが、近年では子宮体がんが30%を超える勢いで増えています。
子宮頸がんの発生には「ヒトパピローマウイルス」の感染が危険因子といわれています。性交渉によって感染しますが、その多くは自然に消滅します。 感染したからといって必ずがんになるわけではありませんので、心配しすぎないでください。ただし一部の場合、高リスク型の持続感染などで危険が高まるとされています。
最近では20歳代の若年層に子宮頸がんや異形成の増加がみられるため、子宮がん検診の対象者が20歳以上になりました。

子宮がん検診の重要性

すべての女性の健康のために

中部圏初の本格導入の液状細胞診検査、Thinlayer法

Thinlayer法は、「精度向上」・「検出率向上」・「標準化」をテーマとした新しい細胞診検査です。

Thinlayer

  従来標本 Thinlayer 標本
細胞採取〜塗抹 採取された細胞の6〜18%程度しかスライドに塗抹されません。

● 採取された細胞は保存液内に100%回収されます。
● 塗抹方法の作業標準化を提案できます。

採取現場では固定液に細胞を入れるだけで十分であり、細胞の乾燥を防ぐ事ができます。検査現場に標準的な標本作製を集約する事が可能です。

検体の再現性 スライドに塗抹されるのは採取器具が擦り合わせられた場所の細胞だけです。 ● 保存液内細胞を攪拌均一化し、全体を反映した標本作製が可能となります。
塗抹層の精度 塗抹層が厚い場合、重要な細胞を見落とす可能性があります。
塗抹後速やかに固定しないと、乾燥により細胞変性を起こしやすくなります。
● 細胞の重なりが少なく、異型細胞の検出が従来標本に比べ容易になります。
● 検体を液体保存液に保存するため、乾燥変性が防止できます。
血液・炎症成分の過多 血液、炎症成分が過多になると細胞の発見率が低下します。

● Thinlayer 標本作製過程で細胞破片、赤血球を最小化、白血球を削減する事が可能です。

背景が無くなるわけではありません。診断に必要な情報は標本に残ります。

その他 標本の再作製 追加検査はできません。 ● HPV 遺伝子検査・免疫染色など追加検査ができます。